大切にしていた絵本をつなぎ、地域を巡る――福祉と子育てを結ぶ「絵本ドライブ」が生んだ温かい循環
調布市社会福祉事業団 (HPはこちら)
地域のネットワークによる活動
地域共生社会
子育て支援
北多摩エリア
調布市
2026.09.30
社会福祉法人 調布市社会福祉事業団
社会福祉法人調布市社会福祉事業団は、調布市で障害・児童分野を中心に様々な事業に取り組んでいる法人です。
「すべての利用者が人として人らしく尊ばれ、自らの意思に基づいた生活を地域社会で営むことができるよう支援すること」という経営理念の元、日々の支援に取り組んでいます。
●活動内容の概要●
本記事では、職員の寄付から始まった「絵本ドライブ」について紹介します。
当事業団では、4年前より地域への公益的な取り組みとして「絵本ドライブ」をスタートしました。地域や図書館から届く中古絵本も含めて障害者就労支援事業で丁寧に清掃し、児童館や地域のお祭りなどで子どもたちへ還元する活動です。絵本を通じて人と人、想いが循環する地域一体の取り組みです。
不要になった絵本をただ集めて配るだけでなく、「福祉」「子育て」「地域」の3つが心地よくつながる持続可能な仕組みとして構築しています。
●活動の仕組みと広がり●
集まる絵本について、当初は職員による寄付から始まり、現在では「家にある絵本を役立ててほしい」という多くの市民の皆様からの温かい寄付、さらには地域の図書館のリサイクル絵本へと、その輪が大きく広がっています。集まった絵本は、当事業団の知的障害の方の就労支援事業において、一冊一冊丁寧に検品・清掃を行います。働く方々が心を込めてきれいに再生した絵本は、子ども家庭支援センターのイベントや地域の児童館、地域のお祭りなどを通じて、次代を担う子どもたちへプレゼントされます。
●「ドライブ(循環)」する地域の想い●
この活動の最も象徴的な成果は、開始当初にプレゼントされた絵本が、成長した子どもたちから「次の誰かに読んでほしい」と、再び寄付として戻ってくるようになったことです。文字通り、絵本が地域の中を「ドライブ(循環)」し、世代を超えた優しさのバトンとなっています。
単なる物資の支援にとどまらず、障害者の職域経験と社会貢献、子育て世代への応援、そして住民同士のつながりを同時に生み出す、地域共生社会の一つの活動として、これからもこの循環の輪を大切に育ててまいりたいと思います。


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