子ども世代からの声で実現「大田区ヤングケアラーの集い ひびき」の取組みについて
社会福祉法人池上長寿園 大田区若年性認知症支援相談窓口
地域のネットワークによる活動
地域住民の交流
学習支援
相談事業
城南エリア
大田区
2025.03.24

社会福祉法人池上長寿園 大田区若年性認知症支援相談窓口
若年性認知症当事者の方を親に持つ子ども世代を中心に会を設立しました。出入り自由の定例会、地域向けの講座の開催など「できる人ができる事をできる時に」をモットーに、SNS等から情報を発信したいと考えています!
【令和6年度地域課題に取り組むための助成事業 助成法人】
令和7年3月24日掲載
*この取組みには、当協議会が実施する「令和6年度地域課題に取り組むための助成事業」にて、活動経費の一部を助成させていただきました。
法人概要
1962年(昭和37年)9月に設立。戦後の混乱の中、経済・住宅事情、家族状況、心身の障害などのための支援を必要とする高齢者の生活は切迫していました。そんな中で高齢者を支援するため、1200人を超す婦人団体の方々が行った募金やバザーなどの運動を展開し、養護老人ホーム「池上長寿園」が誕生しました。現在では、高齢分野を中心に特別養護老人ホーム、養護・軽費老人ホーム、高齢者在宅サービスセンター、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、介護職員初任者研修養成講座など約60の事業を展開しています。若年性認知症の事業では、2019年に若年性認知症専門デイサービス、翌年に若年性認知症支援相談窓口を開設。その後は家族会、当事者会、ヤングケアラーなど包括的な支援を行っています。
地域の課題やニーズの状況
区内にヤングケアラー支援団体はありますが、若年性認知症の方の子としてのヤングケアラーに特化した会がないため、子ども同士のネットワークをつながるきっかけがありませんでした。
取組みのきっかけや連携先
定例会の様子
当窓口で支援している若年性認知症の方の子ども世代の方から「自分たちの経験を伝えていきたい」という声が上がり、助成事業の申込を行い、実施に至りました。現在の連携先は、今後ヤングケアラー支援を充実していきたいという地域包括支援センターの方針もあり、関わる頻度も徐々に増えて来ています。
取組み内容
若年性認知症支援相談窓口に相談実績のあるケースのお子さんなので対象者も多くありませんが、立上げメンバーを募ったところ、3名のお子さんが名乗りを上げてくれました。集合型の活動としては2024年11月から月1回の頻度で開催。2025年2月時点で20代を中心に6名が登録。登録者の中には家事や金銭管理、生活上の見守りなどを行っているお子さんもおり、少しずつお互いを知ることで、距離感が近くなってきています。
また、会の周知やヤングケアラーをもっと身近に感じてもらおうと区内にある3ヶ所の地域包括支援センターと連携し初めてのセミナーを開催することになりました。ケアラーの皆さんの生の声を聴くことで、地域でできることが少しでも増えるよう、取り組んでいます。
セミナーの様子
セミナー登壇者
取組みの効果・今後の展望
同じ境遇を経験した、またはしている子ども目線での話はお互いに理解し合える部分も多く、コミュニティに発展していく可能性を感じています。まだスタートしたばかりの会ですが、さまざまな事情で学校にも行けていない、また悩みを打ち明けられない、相談できる場所がない、自分の時間を誰かの支援のために費やしていることがケアラーだと気づいていないなど理由はあるかと思いますが、相談できる場所がある、居場所もある、仲間もいるということを多くの人に知ってもらいたい、また地域で活躍しているにシニア世代には、ケアラーの理解と居場所づくりなど地域でできるきっかけとなるような取組みを行っていきたいです。子ども世代の力は無限大!SNS等からの情報発信にも力を入れていきたいと考えています。
【事務局】社会福祉法人池上長寿園 大田区若年性認知症支援相談窓口
〒146-0092 東京都大田区下丸子4-23-1
TEL:03-6459-8591
池上長寿園ホームページ
☆お問い合わせなどはこちら
E-mail:jakunen.ota●ikegami.or.jp(*●の部分にアットマークを入れてください)