令和6年度社会福祉啓発講座「ヤングケアラーサポーター養成講座」と居場所づくり
社会福祉法人品川総合福祉センター
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子育て支援
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品川区
城南エリア
2025.03.17

社会福祉法人品川総合福祉センター
「ヤングケアラーサポーター養成講座」を実施。ヤングケアラーの存在にどう気づき、誰に繋ぎ、どう見守ればいいのかを学ぶ機会を設けました。また、地域の課題解決のきっかけづくりとして、居場所「しなふく食堂」を新たに開催しました。
【令和6年度地域課題に取り組むための助成事業 助成法人】
令和7年3月17日掲載
*この取組みには、当協議会が実施する「令和6年度地域課題に取り組むための助成事業」にて、活動経費の一部を助成させていただきました。
法人概要
昭和57年に設立。「地域とともに」の理念をもとに、現在は、児童・障害・高齢、在宅支援から施設支援まで、品川区内で32の事業を行っています。また、開設当初から地域福祉に特化した地域福祉課を設置し、すべての人の幸せのために、社会的なニーズに目を向け正しい理解を促進し、認知度を高め、地域における支え合いへつなげることを目的に、福祉啓発講座や、福祉教育を行っています。
地域の課題やニーズの状況
品川区八潮地区は、区内でも高齢化率の高い地区でもあり、子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の世帯が居住する地区です。同時に生活困窮世帯やひとり親世帯、単身の高齢者も多く、社会課題である、孤独・孤立の支援を必要とする状況にある子ども若者、高齢者も少なくありません。特に八潮北地区には、自宅や学校・職場以外の「第三の居場所」となる場所がないという状況があります。
取り組みのきっかけや連携先
令和4年に始めた「ヤングケアラーのためにできること」の啓発講座から、少しずつ地域とのつながりを広げてきた中で、理解者を増やすことが重要であり、それが子どもから高齢者、家族、そして地域を支えることに繋がっていくため、より具体的なサポーター養成講座を開催することになりました。品川区子ども家庭支援センターと連携し、品川区と品川区社会福祉協議会からの後援もいただいています。
取組み内容と成果
◆「ヤングケアラーサポーター養成講座」の実施
ヤングケアラーの存在にどう気づき、誰に繋ぎ、どう見守ればいいのか、具体的な方法を学ぶ機会を設け、区民の理解者を増やすことを目的に、全3回コースの講座を開催しました。対象者は品川区在住在勤者、参加者は21名。全3回参加者へ修了証を授与しました。
【講座概要】
- 令和7年1月29日(水)15時~17時 講師:町亞聖氏。元ヤングケアラーの思いや状況を学んだ。
- 令和7年2月5日(水)15時~17時 講師:汐見和恵氏 子どもの人権について学んだ。
- 令和7年2月20日(木)15時~18時。講師:小林鮎奈氏(品川区ヤングケアラーコーディネーター) ヤングケアラーの実態と課題、支援と連携の流れ、支援の注意点、事例検討を実施した。
【成果】
40歳代から70歳代の方の参加がありました。「ヤングケアラー」についての具体的なケースも学び、「気づき・見守り・繋ぐ」ことのポイント学び、理解を深めることができました。参加者からは、「信頼される大人として、顔の見える関係を築くために、まずは声掛け・挨拶から始めてみる」と、積極的な感想もいただきました。サポーターとしての今後の登録後の仕組み・活動について検討を続けていきたいと思います。
◆「しなふく食堂」の新規企画開催
地域の課題解決のきっかけづくりとして、第三の居場所としての、地域に必要な「居場所」提供を考えました。こどもを取り巻く課題は家族にも支援するべき状況があることを想定し、子どもから高齢者まで利用できる食堂を時間・曜日を変えて3回開催しました。
【開催概要】
- 令和6年8月23日(金) ランチ 参加者22名
- 令和6年12月17日 (火) 夕食 参加者15名
- 令和7年2月6日(木) 夕食 参加者27名
【成果】
地区民生委員や子ども家庭支援センターとの連携で、少しずつ、つながりたい対象者の方とのつながりができてきました。高齢単身者と若いご家族が一緒にゲームや会話を楽しむ機会にもなり、意義のある居場所がスタートできました。今後も、安定して継続するための予算・人員を検討し、柔軟にニーズに対応出来るようにしていきたいと思います。
社会福祉法人品川総合福祉センター
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