救護施設と地域をつなげる取り組み
社会福祉法人まりも会 (HPはこちら)
アートを通じた支援
その他
地域のネットワークによる活動
地域住民の交流
居場所作り
北多摩エリア
小平市
2025.08.08

救護施設くるめ園
施設概要
「くるめ園」は障害の重い50名の人達の生活の場とすることをその趣向とする救護施設です。昭和37年東久留米市の一角に「くるめ園」は誕生し、平成元年9月に小平市のまりもビル内に移転しました。福祉法の適用を受ける施設ではなく、生活保護法第38条2項「身体上又は精神上著しい障害があるために日常生活を営むことが困難な要保護者を入所させて、生活扶助を行うことを目的とする施設とする。」という規定により運営されています。
基本方針
障害者や老人などをしめだすような社会はもろくて弱い社会なのだという認識を基本に据え、社会福祉の目的は人権の保証にあることを認識し、重度障害者の生活を支え、集団の中で発達の可能性を個々に見いだす労力の積重ねを大切にする。
1.園の生活の主体者は、利用者であることを確認し、その自由を尊重すること。
2.自由とは放任ではなく、適切な指導、援助、協力にあることを確認する。
活動について
様々な企業や団体からの協力により多角的にアートを展開する3つのイベントに参加することが叶いました。ご利用者が描いたイラストがプロとのコラボによってアートとして仕上がり、それを展覧会や商店などの店内、個展等で地域に波及できる魅力あるつながりとなっておりますので、ご紹介させていただきます。
地域とつながる
日頃から、ご利用者の日中活動を充実させたいとの願いがありましたが、長かったコロナ禍の影響やご利用者の高齢化、さらには人材不足の加速により業務に追われているのが現状です。個別の外出や施設内でのレクリエーションなどささやかながら実施してはおりますが、施設内ですべてを担うことは叶わず、まずは地域の人とのつながりを試みようと、地域で活動している団体とのつながりを持ちました。
ご利用者が絵を描いたり音楽を聴いたりすることを地域団体の協力によって拡張できないか、救護施設を知ってもらいたい、救護施設で暮らす方が地域で活躍できる居場所を作れないかと模索していたところ、「共生アート&協働アート in 小金井」という、障害者アート(イラストや音楽などを含む広義のアート)を様々な分野のプロフェッショナル達が支援する団体の協力を得ることが出来、3つのイベントに参加することが叶いました。
プラネタリウム
1つ目は、一般社団法人星つむぎの村様とのコラボイベントで、プラネタリウムの星空に障害をお持ちの地域市民の方、くるめ園のご利用者が描いたアートを投影するというものでした。
その様を一般の方々と一緒に見上げるという内容で、同時に、そのアートが絵本作家によって障害をお持ちの方の理解を促す絵本となり啓発が行われました。障害を楽しい入り口から関心を促すという試みで、当法人の周知に貢献できたのではないか、ご利用者が一緒に参加できたことで、人とのつながりや理解にもつながったのではないかと感じております。
コラボコンサート
2つ目は、ジャズピアニストの余嶋研一バンド様(大橋巨泉 11PM 専属バンド)とのコラボコンサートへの参加でした。地元のお寺での開催で、地域市民の方々や医療従事者の方などが沢山来場され、一緒に観賞したり歌ったりして大いに盛り上がりました。会場の空間には、障害をお持ちの地域市民の方、くるめ園のご利用者とプロがコラボしたアートが各所に飾られ、関心を示された市民の方々が購入したいと言っていたことが印象的でした。素敵な空間の中で生の音に触れたご利用者の満足度は高かったものと感じております。
クリスマス展覧会
3つ目は、アニメーターの坂井治様とのコラボであるクリスマス展覧会に参加しました。クリスマスに関連したイエスキリストの誕生までのストーリーをご利用者が絵画として展開し、クリスマスを来場者と一緒に深めるといった内容でした。会場に大きく飾られたアートツリーは、くるめ園の地下作業所を開放して、ご利用者と共に子どもたちや市民の方々が一緒に制作しました。くるめ園という施設を市民の方々に知っていただき、またくるめ園で暮らすご利用者の方々と触れ合うことが出来た時間は、双方にとって貴重な体験となりました。
その他、ご利用者が描いた絵がバスの停留所に飾られたり、ご利用者が歌った声をつなげてCD制作をしていただいたり、今後はプロジェクションマッピングにもチャレンジしていけたらと考えております。
今後について
ご利用者のこうした地域との協働によって、ご利用者が地域で見守られながら暮らしていけることを目指して参加させていただいておりますが、救護施設で暮らすご利用者をはじめとした社会的脆弱者の方々が地域で安心して暮らせることが、地域の社会を映す鏡であると考えます。引き続き、救護施設とくるめ園の見える化を図りながら、地域福祉の推進に努めてまいる所存です。
社会福祉法人 まりも会
https://marimokai.jp/facility/