農作業を通じた居場所・交流の場所づくり
ねりま社会福祉法人等のネット
地域のネットワークによる活動
地域住民の交流
居場所作り
引きこもり対策支援
食の支援
練馬区
2025.04.14

「ねりま社会福祉法人等のネット」は練馬・光が丘・石神井・大泉の4地区に分かれて、各地区の特徴を生かした活動を行っています。その中の一つ、大泉地区での取り組みを紹介します。
活動概要
畑はさまざまな法人の利用者、相談者や近隣の住民、保育園の園児などが気軽に立ち寄れる場所となっています。秋には地域の方々も参加・来場し、お互いの実りを分かち合いながら交流を深める「収穫祭」を行っています。
取り組みのきっかけ
このネットワークの発足当初、世話人会が中心となって地区連絡会を実施し、話し合いを重ねました。「この地区は農地が多い」という地域性に着目してはどうか、「農福連携」がヒントになるのではないか等、さまざまな意見が挙がりました。そして、多くの人が気軽に立ち寄れることができて「みんなで育てる地域の畑」をイメージしてこの取り組みが誕生しました。
取り組み内容
みんなで育て、収穫した野菜にはさまざまな活用方法があります。コロナ禍前は関係者が集まって、収穫野菜を使った豚汁を食べたり、舞台を設けて歌や演奏を楽しんだりする「収穫祭」で交流を深めました。
コロナ禍でそのような企画が難しくなると「食の支援」に着目し、地域のフードバンクへの寄付を開始しました。社会的にも物価高や生活困窮についての不安等も多くなってきている状況下で、毎回大変喜ばれました。
コロナ禍以降もフードバンクへの寄付は続け、また「収穫祭」の復活についても検討が始まりました。以前のコンセプトを大切にしながら、より一層の交流を目指し、地域の皆さんも気軽に立ち寄れる場として新たな「収穫祭」が始まっています。
今後の展望
居場所をつくる、野菜を育てる、という取り組みは成果が可視化できる一方で、場所・時間・人手といった点で負担がかかることも見えてきました。また、少し距離が離れている事業所からは「参加したい気持ちはあるが、移動が難しい」という声もあります。この取り組みから生まれた絆やネットワークを活かし、成果と課題を整理しながら、持続可能な取り組みについて話し合いを重ねていきます。
お問い合わせ
練馬区社会福祉協議会 生活福祉係
電話 03-3992-5600
https://www.neri-shakyo.com/plan/contribution