高齢者の活躍の場作り

昭島市社会福祉法人ネットワーク

その他

地域住民の交流

居場所作り

昭島市

2025.04.10

活動概要

社会福祉法人の公益性・非営利性を踏まえ、法人の本旨から導かれる本来の役割を明確化するため、「地域における公益的な取組」の実施に関する債務規定が創設されました。昭島市では、社会福祉協議会が事務局となり昭島市社会福祉法人ネットワーク連絡会を設置し、話し合いの場を設けています。社会福祉法人ネットワーク連絡会に、「高齢者(認知症の方を含む)の活躍の場を作れないか」とアンケートで投げかけ、受け入れられると回答のあった団体に直接聞き取りをし、活動内容を確認しあい、実施に至りました。

 

取り組みのきっかけ

昭島市は、認知症になっても安心して暮らし続けることのできるまちを目指し、11月を認知症月間とし、市民の方々に認知症について正しく理解していただけるよう様々なイベントを行い周知しています。市民への周知は少しずつ進んでいるものの、認知症の方が活躍できる場が創出できていないというのが現状でした。また、地域ケア会議でも、足りない資源として挙がっており、活躍の場づくりが必要だと感じていました。そこで、ネットワーク連絡会に、認知症の方を含む高齢者の活躍の場があるか、また、設けてもらえるかアンケート調査を実施したところ、11団体から受け入れ可能と回答をもらいました。

 

取り組み内容

高齢者(認知症の方を含む)の活躍の場づくりに賛同し、受け入れられると回答のあった団体に直接聞き取りをし、活動内容を確認しあいました。

 

まずは地域の連携を意図し、あきしま車いすステーション事業を開始しました。高齢社会到来により、車いすの利用機会が高まるなか、身近な場所で車いすの貸し出し窓口が複数あることで利便性が高まることが考えられました。また、車いすの貸し出し窓口となった社会福祉法人施設は、地域の方への助言や関係機関への繋ぎを行うことを通じ、地域内に事業所がある意義を認識し、さらにネットワーク間の連携を図る中で福祉の総合相談事業に発展していくことが期待できました。

 

「あきしま車いすステーション」とは…高齢化などにより車いすの需要が高まる中で地域の皆様がお住まいの近くで手軽に車いすが利用できるよう、市内の社会福祉法人が連携して実施している事業です。

対象者:市内在住で介護保険等、公的なサービスが受けられない方

年齢、障害などによる条件は特になし

利用期間:最長 2週間

貸出施設:市内11ヶ所の社会福祉法人

 

さらにアンケートで高齢者の受け入れが可能と回答をもらった11団体では、サロンでのお茶出し、配膳、誘導をやっていただこうということになりました。笑顔で珈琲を提供してもらい参加された方々も笑顔になっていました。

 

今後について

アンケートでは、他にも、「保育園で園児の見守りをお願いしたい」や「子どもと高齢者が接する機会も少なくなっているため、保育園側としても良い機会になる」という回答もありました。保育士の方々の認知症サポーター養成講座受講や園児の親御さんへの説明会など事前準備を整え、取り組んでいきたいと思います。また、認知症ご本人の意見や気持ちを聞き、活躍の場を設けていきたいと考えます。

 

リンク

昭島市社会福祉法人ネットワーク – 昭島市社会福祉協議会

 

お問い合わせ

昭島市社会福祉協議会 総務課・地域福祉課

電話 042-544-0388

https://acsw.jp/