中野区内22事業所参加による「相談支援型フードパントリー」の取組み
中野区内社会福祉法人等連絡会
地域のネットワークによる活動
地域住民の自立生活支援
相談事業
食の支援
中野区
2025.04.08

活動概要
中野区内社会福祉法人等連絡会の協働事業プロジェクトとして、「食」を通じ、多様な課題を抱えた方を必要な支援につなぐことを目的に実施しています。延べ14件の相談及び食料支援を実施しました。(2025年2月現在)
「相談支援型フードパントリー」の実施
<事業の目的>
「食」 の支援を通じ、 さまざまな課題を抱えた方を必要な支援につなぐことを目的に実施しています。会員事業所にパントリーバッグを置き、随時食料の提供と相談支援を行うことで地域の身近な相談窓口として事業所と地域住民の顔の見える関係の構築を図ります。また、食料品の仕分け、パントリーバッグの運搬、配布などは、連絡会のネットワークを活かし、加入事業所が連携して実施することで事業所同士の横のつながり作りも行います。
<取り組みの概要>
- 年間を通じて食料を事業所で保管し、相談者に食料支援を行います。
- 相談は社協を通じて行い、相談者の身近な地域の事業所につなげ、食料を渡します。
- パントリーバッグ(2、3日分の食料バッグ)の作成、食料の運搬等、連絡会のネットワークを通じて連携して取り組みます。
<取り組みの成果>
今年度は延べ14件に食料支援を実施しました。相談者の傾向として、慢性的に困窮している高齢者世帯が多いのですが、若い単身者、精神的な障害を持った方からの相談もあります。高齢者世帯の場合、利用も複数回に及ぶ場合が多く、生活保護等の公的な制度を案内しますが、心理的な拒否や利用できない事情等を抱えており、一度では解決に至りません。
相談支援については、パントリーバッグを渡すときに声をかけたり、何度か来る方には少し詳しく話を聞いたりしてアプローチを進めています。現在22事業所がパントリーバッグを置いていて、一部の事業所では直接相談を受け付け、相談者と職員が顔なじみの関係になっているところもありますが、相談依頼のある事業所は限られており、パントリーバッグを渡さずに入れ替えとなるところも出ています。そのため来年度は、社協が相談を集約し事業所を案内するのではなく、各事業所で直接相談受付からパントリーバッグの受け渡しまで実施することとし、生活困窮者が近隣の施設に気軽に相談できる体制を整えるとともに、広報先を増やして事業の周知を進めることで、依頼件数の増大を図っていきます。
お問い合わせ
中野区社会福祉協議会 経営管理課
電話 03-3580-0751